ひとりで行きたい満月と猫と名湯混浴の宿 東鳴子温泉 いさぜん旅館

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2024年11月15日(金)

大好きな鳴子温泉郷 東鳴子温泉にある、いさぜん旅館へ宿泊。初めての1泊ツーリングで行った。もちろん1人。

お目当ては、鳴子といえば名湯。そして、紅葉とお気に入りスポットの潟沼だ。

しかし、この旅で一番感動したのは、いさぜん旅館さんの客室から見えた満月だった。
そして、簡単には寄ってこない気高い猫たち。落ち着いて入れなかった名湯混浴。

特に印象的な出来事といえば、小さな湯船の混浴に4度トライしたこと。はらはらドキドキの入浴なんて、初めての体験だ。
そして、何だかとても楽しかった。

鳴子温泉郷には、団体も泊まれる観光旅館もあるが、こじんまりとした湯治宿がたくさんある。

料金は手ごろで、昭和の香りのする、どこか懐かしい温泉宿がほとんどだ。

鳴子温泉郷には5つのエリアがあるが、東鳴子温泉のいさぜん旅館へは、JR鳴子御殿湯駅から歩いてすぐ行ける。

そして、鳴子温泉の凄いところは、各宿に源泉から引く名湯があることだ。

しかも、鳴子温泉郷は泉質が豊富で、宿ごとに異なる泉質の温泉をもっている。1軒で複数の異なる泉質の湯をもつ宿も少なくない。

いさぜん旅館には、希少なナトリウム-炭酸水素塩泉(旧泉質名 純重曹泉)があり、ファンの多い宿なのだ。

いまでは珍しくなった混浴があるのも、この宿の大きな特徴。名湯中の名湯が、その混浴だから、女性は躊躇する。

しかし、温泉好きとしては気になってたまらない。入らないわけにはいかないのである。

その他に、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉(旧泉質名 含食塩・芒硝・重曹泉)の浴室が2ヶ所あり、時間帯によって男女入れ替え制となっている。

どうやってその混浴に入ったかというと、脱衣室のかごを見て、誰もいないのを確認し、ささっと入るのだ。

妙齢とはいえ、混浴単独入浴は初体験だから、男性がいても平気というわけにはいかない。

4度トライして、1度は男性が入浴中らしくて断念。

2度めは、湯船に浸かって、あー気持ちいいと思った瞬間に男性入場。
壁の裏側の湯船に入っていたので、そそくさと見られないように脱衣室へ逃れてセーフ。ロングシャツのみ羽織ってノーパンで廊下を歩き、女子専用時間の浴室へ移動。

最後まて無事1人だったのは、3度めのみ。夜中に目が覚めたついでに行ってみたら、誰もいなかった。しかし、落ちつかず、5分くらい湯に浸かっただけで出る。

4度目は、チェックアウト前で、もう誰も入らないだろうと油断してのんびり湯に浸かっていると、男性あからさまに入場。逃れられず(汗)湯ぶねが小さめなので、距離が近いのである(汗)
躊躇することなく話しかけられるが、後ろを向いてもらうようお願いして、浴室から出る。

そんなこんなで、女子専用時間のお湯にはゆったりと何度も浸かったが、名湯中の名湯には満足に入れなかった。とはいえ、3度も入ったのだからひとり混浴初体験合格だ。

今回はオートバイだったため、到着時間を気にしないよう、翌日は早朝から潟沼へ行きたかったため、素泊まりにした。食料は途中で買って行った。

時間に囚われることなく、風呂上りに部屋でゆっくりゴロゴロ読書などして過ごし、好きな時間に食事をする。

部屋の灯りを付けないまま、夕暮れの空が見えるように窓辺の障子戸を開けっぱなしにしていた。

そろそろ食事にしようかと、暮れかかる外の様子を見たら、民家の屋根の際がほの明るい。なんだろう?しばらく見ていると、そこから月が少しずつ上ってきた。

そうだ、今夜は満月だとラジオで言っていたっけ。さらに見ていると、まん丸な大きめの月がぽっかりと屋根の上に現れた。

もしかして、宿の主人はこのことを知っていて、私にこの部屋を与えてくれたのか?
なんて考えていたら、感動で涙が出た。まったく、たまたまだったのかもしれないが。

その後しばらくして、女性タイムになっていた露天風呂へ入った。もしかしてと、ふと上を見上げると満月。

いさぜん旅館には5つの湯ぶねがあって、そのうち2つが同浴室内にある混浴。1つは貸切風呂。あとの2つはそれぞれ時間帯によって男女入れ替え制になっている。

これまた、私が露天風呂に入って満月が見えるように、宿の主人が計らってくれたのかと考えたら、ありがたい気持ちになって涙が出た。
たまたまかもしれないが。

温泉に入るといつもこういう気持ちになる。
生きていて良かった、幸せだ~、ありがとうありがとうありがとう(涙)

話が前後するが、宿に着くと、玄関前で一番最初に出迎えてくれたのは猫だった。

出迎えというにはあまりにもそっけなく、呼んでも来ないどころかそっぽを向く。人を選ぶのだろうか。
テンション高め、波動の乱れた私のような者には、猫は寄ってこないらしい。

バイクを止めたのが、猫の食事場所の目の前だった。あ、これはもう、バイクにおしっこかけられるなと思って諦めた。

しかし、その形跡が無かったどころか、猫たちはバイクに興味も示さなかったようだ。品のいい気高い猫たちだった。

本当は、この宿の一番強烈な特徴は他にある。宿の中のあらゆるものが、タイガースグッズなのだ。
浴室の桶すらタイガース。猫同様あっさりタイプの宿の主人は、猛烈なタイガースファンらしい。

いさぜん旅館さん、予期せず、嬉し楽し感動の宿だった。また行きたい。

おひとり様、特に女性、混浴にトライせよ!
人生変わるかもよ(笑)

(場所の情報)
店名:いさぜん旅館
営業時間:チェックイン時間12:00 チェックアウト時間11:00
住所:〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯11
公式URL:http://www.isazen.biz/


☆☆☆おまけ《鳴子温泉の旅の参考に》☆☆☆

●湯上り後のおやつタイム 「カフェ YON」(おみやげの店 なるみ店内)
いさぜん旅館前にある有名なお店。鳴子名物栗だんご、なるまん、お酒等々、おみやげ品多数。
この日は、濃ゆい抹茶のお菓子をいただいた。贅沢なひととき。

(場所の情報)
店名:カフェYON」(おみやげの店 なるみ店内)
営業時間:金・土11:00〜16:00  日・月9:30〜16:00
住所:〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣87−2
URL:
https://www.instagram.com/yon_naruko/
https://www.narumi3.com

●宿へ行く前のお昼ご飯 「菅原分店765」
鳴子温泉ファンのSNSに度々登場するお店。すごく気になっていたので行ってみた。
おにぎり定食、美味しかった。店主はとてもいい感じの女性だった。昼間っからお酒も飲めるそうだ。バイク女子を引き連れて、翌日も行ってしまった。

(場所の情報)
店名:菅原分店765
営業時間:7時00分~15時00分 (火)(水)定休日 ※SNSで要確認
住所:〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉鷲ノ巣87−2
URL:https://x.com/sugawarabunten

●絶品味噌おでんと夕飯の買い物 「おばちゃんキッチン工房 LINK」
鳴子温泉に行くと寄ってしまうお店。お弁当、おかず、味噌おでん等々、小さいお店だがいろいろ売っている。
湯気を立てている鍋には、味噌おでん用のこんにゃくが入っている。夕飯を買うついでに、道路向かいに設けてあるイスとテーブルで味噌おでんタイム。うまい!

(場所の情報)
店名:おばちゃんキッチン工房 LINK
営業時間:10時00分~18時00分 (水)定休日
住所:〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元2−3
URL:https://www.ojimaya.com/link

●まったり過ごしたい美しい酸性湖とレストハウス 「潟沼」
行くたびに色が違う、珍しい酸性湖。一度行ったら虜になってしまい、鳴子へ行くと必ず立ち寄る。
オートバイが無い頃は、鳴子温泉駅方面、あるいは東鳴子温泉方面から、徒歩でひたすら坂道を上ること40分くらい。そうまでしても行きたいと思う、大好きな場所だ。
湖畔にあるレストハウスで、潟沼ラーメンを食べ、温泉水で淹れたコーヒーをいただきながら、湖面のさざ波など見ていると、人生ってすばらしいななんて思えてくる。
20分程度で湖畔を一周することができる。ひとりで、心ゆくまで過ごしてほしい場所。
なぜかジンギスカンが名物らしい。

(場所の情報)
店名:潟沼レストハウス
営業時間:要確認 ※Googleマップ、観光協会ホームページ、等
※潟沼には行ける。公共トイレあり。
住所:〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元69
URL:https://www.welcome-naruko.jp/information/info2024/%E6%BD%9F%E6%B2%BC%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%81%AC%E3%81%BE%EF%BC%89
関連記事:「ひとりで行きたい風景の見える食堂  鳴子温泉 潟沼レストハウス」
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