
2025年1月26日(日)~27日(月)
名古屋、伊勢神宮旅行の帰りに太平洋フェリーを利用した。太平洋フェリーは、名古屋港↔仙台港↔苫小牧港を結ぶ定期航路。
なぜ、このブログに太平洋フェリー?と思われるかもしれないが、フェリーにはレストランもあればカフェもあり、なんと大浴場まであったりする。
しかも、どこからも海が見える、最高のシチュエーションなのだ。

乗船客は自由にそれらの施設を利用することができる。レストラン、カフェは有料だけど、大浴場や映画館は無料。売店もあって、カップ麺やお土産もあり。
予算の無い方や、たくさん食べたくない方は持ち込みも可。船内の窓際にはイスとテーブルがたくさんあるので、海を見ながら飲んだり食べたり、好きに過ごすことができる。
レストランは朝・昼・晩の食事を提供してくれる。主にバイキングスタイルで、好きなだけ料理とノンアルコールドリンク類とデザートがいただける。アルコールは別途料金。

カフェコーナーにはカレーやサンドイッチなどの軽食もあり。お茶と水は無料サービスあり。
海好きなら、1泊2日、あるいは2泊3日好きなだけ太平洋の海原、日本列島の沿岸部、島、そして日の出や夕焼け、大空の雲や星を見ながら過ごせばいい。
もちろん、船内、デッキも広いので、お散歩にも困らない。
途中で逆方向へ航海中のフェリーとすれ違うのを見ることもできる。互いに汽笛を鳴らして挨拶し合う、ちょっとした感動的なシーンなのだ。船が近づくと、船内放送で知らせてくれる。

知っている地名の場所を海から見る新鮮な感動もたまらない。
もう、フェリーに乗るだけの旅でも大満足。車やバイクと共に乗船するも良し、徒歩でももちろんOK。港まで行くのがちょっと面倒だが、特別な時間を持てる船旅だから、移動も苦ではない。
スマホの電波も繋がらない時間が多く、何もせずにぼんやりしたり、読書に没頭する時間もたっぷり得られる。
時間帯と船の位置をイラストに描いたプリントが船内に置いてある。今どのあたりの沖にいるのかを確認しながら、デッキで過ごすのも楽しいものだ。

ひとりでも平気?
もちろん。長距離トラックの運転手さんや、船好きの旅人、ひとりで船内をうろうろきょろきょろしている私のような人も、たくさんいた。
皆さん、静かに自分の時間を過ごしている様子なので、ひとりぽっちを気にすることは全くない。

宿泊は雑魚寝からプライベートな部屋まで選べるので、予算や希望に合わせて決められる。
ちなみに、今回、私はシーズンオフの早期予約格安プランで乗船したので、予算を抑えたい&プライバシーも最低限欲しい一人旅の私にピッタリのC寝台(洋室)女性専用を利用した。
名古屋港から仙台港まで、なんと6千円ちょい。新幹線はもちろん、高速バスよりも快適で安い。(※早期予約とシーズンオフの料金)
行きは船便の都合と仕事の都合により、仙台から名古屋まで高速バスを利用した。若くないこともあり、とても疲れた。
それに比べてフェリーのC寝台は寝るだけの狭いスペースだが、足を延ばして横になって一人の空間で眠れるので、それなりにとても快適だった。

大浴場も好きな時間帯に好きなだけ入れる。北向きの航路なら、朝陽を浴びながらの朝風呂が最高だ。
今回はほぼ晴天だったが、風が強く波もあり、船はけっこう揺れた。
レストランの食事中も水平線が上がったり下がったり。料理がテーブルから落ちない、コーヒーやスープがこぼれないのが不思議だ。
ただし、バイキングなので、食べ物と飲み物は自分で取り分けてこなければいけない。
足を踏ん張り、揺れに柔軟に対応しながら、味噌汁やカレー、サラダなど繊細な料理を、普通の器に取り分けるのはなかなか至難の業なのだ。
テーブルやお盆にこぼしてしまうのは、想定内のことだろう。テーブルや椅子は太いチェーンで床にしっかり固定されており、もっと揺れることが想定されていると思われる。

船酔いが心配な人も多いと思うけれど、船と海が大好きならば、トライすることをお勧めしたい。
船酔いはとても辛いし、もう嫌だ2度と船など乗らないという気持ちになるけれど、不思議なことに慣れるのだ。
地獄のような船酔い体験を一昼夜、あるいはもうちょっと我慢出来たらもう平気。あれ?治ったかも?と思った瞬間から、空腹に襲われ、食事が美味しくてたまらない時間が訪れる。

ぜひ、怖がらずにその体験をしてみてほしい。揺れに合わせてよろけながら、壁にぶつかりながら歩くのも自分で笑えるようになる。まるでドリフのコントのようだから。
船旅、最高!

ちなみに、日本海側のフェリーには露天風呂があるという噂だ。ぜひ乗ってみたいものだ。
(場所の情報)
名称:太平洋フェリー
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