【番外編】秋田県にかほ市への旅(にかほ編 後編)

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鳥海山噴火写真と九十九島ジオラマ

2023年2月25日(土)

道の駅象潟「ねむの丘」を出て、象潟を知るなら資料館へ行くべきというお言葉に従い「象潟郷土資料館」へ行ってみた。

象潟郷土資料館外観
埋もれ木の展示解説
埋もれ木
資料館内展示

ちょうど象潟出身の木版画家 池田修三生誕100周年記念企画展が開催されていて、館内には多数の版画が展示されていた。

池田修三生誕100周年記念企画展
池田修三作品

個人的に一番目を引いたのは、鳥海山の噴火の写真だ。自分が10代の頃に鳥海山が噴火していた。

母方の実家は山形県の庄内にあり、そちらからも鳥海山が見えるのに記憶が無い。

※象潟郷土資料館:https://www.city.nikaho.akita.jp/soshikikarasagasu/bunkazaihogoka/gyomuannai/2/1/1025.html

帰りの電車の時間まであと数時間。次は、タダ券があるとのことで「白瀬南極探検隊記念館」へ。

ついでに、近くにあるパン屋にも寄ってもらった。そのパン屋も今回の旅で行きたかったところの一つだ。

「ベーカリー&ビストロ CRUST」海を見下ろす高台にある、民家風のお店だ。地元で評判のお店らしい。

ベーカリー&ビストロ CRUST外観と海
ベーカリー&ビストロ CRUST入口
パンの自販機
ヤギのチーズとイチジクのサンド

お値段はちょっと高めかもしれない。せっかくだからと買ってきたフランスパンの、ヤギのチーズとイチジクのサンドイッチ。

しっかりしたパンなので、歯が弱いと食べにくいかもしれないが、リッチな気分になれて美味しかった。行った時間には売り切れ多数の状態だった。スープもあるとのこと、それもまた美味しいらしい。

ホームページと店のコンセプトがやたらにカッコいいので、ぜひサイトをチェックしていただきたい。

※ベーカリー&ビストロ CRUST:https://www.bakerybistrocrust.jp/

さあ、いよいよ「白瀬南極探検隊記念館」へ。今季最後と思われる吹雪が時々襲う。車を降りると、ペンギンが出迎えてくれた。

出迎えのペンギン像
白瀬南極探検隊記念館外観

撮影禁止の場所もあり、写真が少なめだ。

案内のスカイさんの話の中で私が大きく反応したのは、船底で俯いている人形が強烈だった吉野船長の話だ。謎の多い人物で、操船技術が非常に長けていたとのこと。
大いに気になった。帰宅後ちょっと調べてみたら、あのSSTRで話題のなぎさドライブウェイのある羽咋市出身とのことだった。昨年訪れた場所でもあり、何かの縁を感じた。
館内ではオーロラなどの上映もあり、好きな人にはたまらない展示になっている。可愛らしいペンギンのキーホルダーを、友人と自分のために買った。Tシャツなどのグッズも充実していた。※白瀬南極探検隊記念館:https://shirase-kinenkan.jp/

JRの電車の時間が刻々と迫っており、あと1時間ほどとなった。都会と違って、電車を一本のがすと次は良くて一時間後。しかし、それでは酒田発の高速バスには間に合わない。

心が急いてきた。しかし、にかほを語るにはまだ足りないということで、すかいさんは車を飛ばして、にかほ市の仁賀保まで行ってくれた。

にかほ市は象潟町、金浦町、仁賀保町の3つの町が合併してできた市だ。その日、象潟から仁賀保まですべての町を訪れたことになる。

にかほ市にはいくつかの立派な施設があり、そのひとつフェライト子ども科学館を車の中から見た。

フェライト子ども科学館

他に、創始者がにかほ出身だという「TDK 歴史みらい館」などもある。個人的に行ってみたかった「(株)飛良泉本舗」は土曜休みとのことで見学は諦めた。

仁賀保駅で下ろしてもらってもいいと私は言った。しかし、地元を良く知るスカイさんは車を飛ばして、ひとつ酒田寄りの金浦駅まで送ってくれた。

幹線道路からはずれた、漁村をぬって走っているような道をノンストップで走る。民家の並ぶその道は、モノクロームというか、セピア色の写真の中の風景のようだった。

金浦駅前にて空色の車と
金浦駅

金浦は「このうら」と読む。電車が来る時間まで少し間があったが、案内人スカイさんと早々にお別れして早めにホームへ向かった。

初対面なのに緊張もせず、楽しい時間を過ごすことができた。あっさりした別れだったが、急に吹雪いてきて空が名残雪を降らせてくれた。
たった一日では物足りない、にかほの旅だった。雪解けの季節、道のぬかるみが渇く季節には、ぜひともにかほ市の誇る自然を堪能してほしい。
鳥海山、元滝伏流水、中島台・獅子ヶ鼻湿原、あがりこ大王・女王、その他諸々、素晴らしい自然が待っているはずだ。
※鳥海山・飛島ジオパーク にかほエリア:https://chokaitobishima.com/area/nikaho
そろそろ電車が来るという時刻に、女性駅長と思われる方がホームの向こうから、階段の前で乗るようにと指示してくれた。
車掌の横のドアしか開かず、そこからしか乗車できなくなっているのだ。車内は空いていた。旅行客と思われる人が数組乗っていた。

日本海側を旅する場合、車かオートバイがお勧めだ。交通の便が不便であることもあるが、海沿いを走る道からは心ゆくまで日本海を見ながら走ることができる。

そして、一日の終わりには天気次第で見事な夕陽が見えることも大きな魅力である。ただし、その夕陽をどこで見るのかを考えるのは少しやっかいだ。

海沿いを走りながら見るのか、浜辺に降り立って見るのか、宿の部屋の窓から、あるいは展望風呂の湯船から、食事処から見るのかを決めなければ後悔する。

その日その時に直感的に決めれば良いのだが。食事時間は、できれば日の入り時間を避けて決めると良いかもしれない。

車窓から見た日本海
車窓から見た夕日

そんなことを考えつつ、車窓の向こうに夕陽と日本海を見ながら帰宅の途に就いた。

おまけ

(お土産編)

にかほ土産

道の駅象潟で買った(旅行支援のクーポン使用)土産物と、案内のすかいさんからいただいたお土産。

スカイさんからいただいたのは、あつみのかりん糖、イチジクのパウンドケーキ「アダムとイブ」、秋田産リンゴのジュース、どれも間違いない美味しさだ。あと缶バッジ。

あつみのかりん糖
アダムとイブ(イチジクのパウンドケーキ)
いちじく羊羹
いちじく羊羹の中身
秋田産リンゴのジュース
にかほの日本酒「飛良泉」
にかほ産いちじくの甘露煮
いちじくの甘露煮「秋田美人」
おわり

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